屋根裏制作日記②
ひさしぶりにボカロ動画をお手伝いさせていただきました。
かぁ君Pさんの初音ミクの「Life」です。
駆け足気味で作ったので、前作動画のように日記はつけていなかったのですが、制作の裏側など書いていこうかなと思います。
「Life」のご依頼をかぁ君さんから頂いたのは、今年の6月頃だったと思います。
動画のイメージなどを頂いたその日に曲も送ってくださり、すぐにイメージを固めることができました。
初見の感想はとても爽やかだけど力強さのある曲、という印象をもちました。あとはやはりギターがなにより目立っている印象を受けました🎸⚡️
かぁ君さんはギター講師をされていらっしゃる方なので、ギターの音には魂がこもっていましたね…!
かぁ君さんの過去作品は「サマーガール」が一番好きで、制作中よく聴いていました🏖
わたしは頂いた曲を一発目に聴いた時、完成映像が頭の中でできてしまうタイプなのですが、「Life」は映像としてどう表現したらよいか過去一悩みました。
自分が映像として表現するとき得意なタイプは、『惨憺、嫉妬、暗澹、憤懣、寂寞、憂鬱、憧憬、虚無、厭悪、冀望、崩壊など…』
上記のような系統の脆くて儚くて暗い感じの、なんて言ったらいいんだろう…
うまく伝えられないですが上のワードに分類されるものが個人的には表現しやすいです。
マイナス感情に全振りしているような、「人の嫌な部分」とか日常生活をしていく上で、「あえて口にしないこと」とか…そういう人とは共有しづらい感情とか思考をあえて作品にするのが昔から好きです。
ですが「Life」はほぼ逆。
毎回イラストやエフェクト、色などにこだわりがちなのですが今回はその辺の考えを捨てて
「暗闇で見た時動画が一番映える」
ように制作しました。
このアイデアをもらったのはLifeの歌詞からです。
はじめは人によって見え方が違う、をテーマにした映像にしようと思ったのですがあまりうまくいかず…「見る環境自体を変えて気づきを得る」方向に変えていきました。
実際真っ暗な環境でこの動画を見る方はひと握りのような気もしますが、是非一度暗闇でご覧になって見てください…!(視力悪化にはご注意下さい🙇♀️)